例えば、「太陽がおひつじ座で5ハウス」の私は、占星術の書籍の定義によるとこんな風になります。それを読んだときの自分との対話を表現してみます。
この定義は決して間違っているわけではありませんが、数行で、おひつじ座の太陽がどんなものかを表現すること自体ができないことなのだということをお伝えしたいと思います。
おひつじ座の太陽は、 まだ誰もチャレンジしていないテーマに果敢に挑戦することで自分の存在証明をしようとする。(確かにそういうところはあるな…)
自分がどんな目的でうまれたのか、よくわからない。(確かによくわからなかった、若い時はね。でも、確実に何かするために生まれてきたんだという感覚をずっと持ってるんだけど…)
興味の対象として人間を扱うのが苦手だが、機械技術的な分野では実力を発揮する。
(私、一番人間に興味があるんだけど… 確かに、機械は苦手じゃないけど…)
5ハウスの太陽は、人生はロマンであると解釈する。(そうかもしれない。)
芸術、芸能分野に向く、遊び気分や冒険を好むので、時には盛大な失敗もするが、この失敗談も人を楽しませる。(アートは好きだし、冒険も好き。遊び気分も嫌いじゃないけど、いつも遊び気分でいるのが好きなわけじゃないな…)
基本的にわがままな人生。人気があるかどうかを気にする。(わがままなのかな… 人気はないよりある方がいいけど、人気をとるために誰かに媚びるのなんか大嫌いだけど…)
女性の場合、恋愛は多いが結婚には消極的。(なんか違和感がある… )
さらに、アスペクトなどの要素を組み合わせていくわけですが、相反するアスペクトの意味をどうやって解釈していいのか、戸惑ってしまう人が多いのではないでしょうか?
要するに、アストロロジーのいろいろな要素を一つ一つ取り出して、それだけを短い言葉で定義して、それをつなぎ合わせても、世の中にたった一人の私を語ることはできないのです。
このような料理の本のようなアプローチには、限界があるのです。